社会福祉法人 富士育英福祉会 岩松保育園

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園長のひとりごと#3 春爛漫

2023年04月28日
 保育業界では3月4月が繁忙期と言われています。実際には忙しくない時期なんて無いのですが、当年の締め作業と次年度の準備を並行して行う年度替わりは特に神経を使います。事務作業や会議が多くなるので、マルチタスクが苦手な私にとっては大変な時期です。そんな慌ただしい時期を乗り切ってやっとひと段落、久しぶりに書類の締切やら、詰め込まれたスケジュールに追われないゆったりとした午前中を過ごしていました。最近好んでいるエスプレッソを飲みながらデスクで事務作業をしていた時、外から楽しげで可愛らしい声が聞こえてきました。 

「チュピチュピチュピジー」 

 声の方を見てみると、玄関の軒下にツバメが巣を作り始めていたのです。毎年、この声、この光景をみると(もう、そんな時期なのか)とハッとさせられます。忙しさと花粉との戦いにかまけて全然春を満喫出来なかったなぁ・・・と悔やむのは、毎年の恒例行事になりつつあります。最近の私にとっては「忙しい」の代名詞となってしまった春ですが、本来はきれいな花たちが芽吹き出し、虫や動物たちが動き始める穏やかな時期。生き物にとっては過ごしやすく、また、これから華やかな季節に移ろい変わっていく時でもあります。そんな過程を楽しめるのは、日本人ならではの特権でもありますね。あんなにも鮮やかで可憐な桜の花が舞っていても、全く気付かないほど鈍感になっている私に「おーい‼︎もう春だぞ‼︎」「ちょっとでもいいから外を見てみないかー?楽しまないともったいないぞー‼︎」とツバメたちは毎年忠言してくれます。 
 花粉も落ち着いてきた今日この頃です。みなさんも、特に目的は決めずお子さんとお散歩へ出掛けてみてはいかがでしょうか。テーマパークやデジタル空間には無い楽しさや発見が、きっとそこにはあるはずです。 

  園長 後藤大周 
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