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園長のひとりごと#90 素敵ね!
2022年03月08日
園庭で遊んでいる一歳児クラスの子達を何気なく見ている私の元に2歳のお誕生日をまだ迎えていない子がトコトコ歩いてきて「先生 素敵!」と一言。そしてニコッと笑って又、遊びに戻って行きました。こちらもよくわからないけど嬉しくてニコッとしてしまいました。素敵なのは私の事?それとも私ではないクラスの先生の事?それとも楽しい遊びの事?その子は「素敵」という言葉の意味がまだはっきりはしていないけれど その言葉を言うと微笑んでくれるほわっとした良い言葉と認識したのですね。こういうふうに言葉って覚えていくのですね。言葉はその国や地域によって違います。辞典を開けば単語は覚えられるけれど、どんな時に似つかわしいのかは周りの人の話す様子を見たり聞いたり自分にかけてくれる人の言い方で感じるのでしょう。岩松保育園では先生達は「上手だね」とか「頑張って」というより「素敵ね」とか「楽しんで」という言葉かけをするようにしています。上手にしなければならない。頑張らなければならない。は、素直な小さな子達には不必要なストレスと大人の評価が存在しがちだからです。楽しいと思えたことは結果として頑張るにつながるし、素敵が具体的になっていくのは感性が磨かれていくからです。マスクをしている先生達の表情や雰囲気を子ども達は敏感に感じ取ってくれます。そこにはやはり信頼関係が不可欠です。
園長 後藤千春