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園長のひとりごと#37 故きを温ねて 新しきを知る
2019年04月15日
私が幼少期であった昭和40年代頃と比べれば、現代は極めて多くの情報が瞬時に手に入る便利な時代となりました。しかし、人の育ちに関して言えば、正しい不変の真理がなかなか見出せていないような気がします。
子どもの育ちへの関わり方を100年前と今とで比べても、現代が格段に進歩しているとは思えません。絶えることのない児童虐待を報じるニュース、大人の価値観優先のライフスタイルなど、子どもを大切にする社会とは到底言い難い状況があります。
江戸時代、「3つは心で、6つは躾、9つ言葉で、12は文、理(ことわり)15で末きまる」と3年おきの発達課題が、庶民の子育て観として共通したものがありました。社会的存在である人間にとって、先人の経験や知恵に富んだとても明快な教育理念であると思います。
私たちは今、子どもたちに「何」を伝え、「何」を育てるのかを、考えなければならない時代にいるのかもしれません。
園長 後藤弘明
子どもの育ちへの関わり方を100年前と今とで比べても、現代が格段に進歩しているとは思えません。絶えることのない児童虐待を報じるニュース、大人の価値観優先のライフスタイルなど、子どもを大切にする社会とは到底言い難い状況があります。
江戸時代、「3つは心で、6つは躾、9つ言葉で、12は文、理(ことわり)15で末きまる」と3年おきの発達課題が、庶民の子育て観として共通したものがありました。社会的存在である人間にとって、先人の経験や知恵に富んだとても明快な教育理念であると思います。
私たちは今、子どもたちに「何」を伝え、「何」を育てるのかを、考えなければならない時代にいるのかもしれません。
園長 後藤弘明