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園長のひとりごと#29 国家の品格
2018年10月18日
「2018世界バレー女子大会」が始まり、連日、女子日本代表が熱戦を繰り広げています。大陸予選を勝ち抜いた23ヶ国に、開催国の日本を加えた24ヶ国で争うこの大会はまさに国のプライドを懸けた戦いと言えるでしょう。
そういえば以前に、藤原正彦さんの「国家の品格」という本を読んだことがあります。日本人としての誇りが改めて持てるようなとても興味深く、そして考えさせられる内容でしたが、その中で天才を生み出す3条件というものがありました。1つは「美の存在」2つは「跪く心」3つ目は「精神性を尊ぶ風土」なのだそうですが、実はこの天才を生み出す3条件、日本人には自然と伝統の中で本来備わっているものらしいのです。
今後も、世界へ誇れる日本の人材が多く育ってくれれば幸いですが、現実は危うい方向へと進んでいるようです。最近の日本の生活様式や価値観は3条件を見事に否定しています。「論理や合理性」は確かに必要ではありますが、それだけでは十分でありません。「情緒と形」もあってこそバランスのとれた人なのです。私たちの保育の中で、この「情緒と形」を子ども達にあげられたらと願っております。
園長 後藤弘明