給食室だより12月

調理体験について

 10月のオータムウィークに、幼児クラスは調理体験を行いました。翌日の給食「鶏とさつま芋の甘辛煮・ほうれん草のごま和え・豚汁」で使用する食材の下処理のお手伝いです。
 もも組は、さつま芋洗いとしいたけの石づきとりに挑戦。しいたけの石づきとりは、石づきをねじってから、引っ張る作業です。石づきが短くて苦戦してしまった場面もあった様ですが、楽しんで行ってくれました。さくら組は、ごぼう洗いとごますりの体験。ごぼう洗いは泥付きのごぼうをたわしで洗う作業。力加減が難しく、ごぼうが細くなってしまうこともありましたが、泥と薄皮がとれて、白くなっていく変化を面白がって夢中で行ってくれました。ごま擦りは、すり鉢とすりこぎを使用。もも組の時に行ったのを覚えている子がいて、「お姉さんになって力が強くなったから上手に出来るよ」としっかり力を込めて擦ってくれました。やり方が分からなくて困っている友達には教えたり、すり鉢を子ども同士で支えあったりと協力する姿は微笑ましく、子どもたちの成長を実感できました。
 まつ組は、大根と人参の皮むきと型ぬき。皮むき初体験の子もすぐにコツを掴んで楽しそうに行ってくれました。型抜きでは、型を抜いた野菜を見せ合ったり、型を交換したり、沢山あった野菜もあっという間に型抜き終了。野菜の皮の片付け、型抜きした野菜を集める際には手際よく行ってくれました。調理体験翌日の給食は、全体的に食べが良く、残食もほとんどありませんでした!もも組では、普段スープ類は少なめの子も豚汁をよく食べていました。さくら組では、豚汁のごぼうには気づきましたが、ごま和えのごまに気づく子が少なかったので、「ごまのいい匂いがするよ」と声かけすると「本当だー☺」と言って匂いを楽しむ姿が見られました。まつ組では、型抜きした野菜を友達と見せ合いながら食べたり、自分たちが作った味噌だから豚汁が美味しいと話してくれました。調理体験は毎年行っていますが、子どもたちの発達に合わせて、お手伝いの内容もその都度変更しています。簡単過ぎても、難し過ぎても子どもたちは楽しめません��しいたけの石づきとりは、昨年はさくら組に体験してもらいましたが、簡単だった様で物足りない印象でした。そこで今年はもも組に挑戦してもらった所丁度良かった様子。しいたけの石づきとり作業「ねじって引っ張る」と聴くと難しそう。と思うかもしれませんが、道具を使わず、安全にできるお手伝いの一つです。また、しいたけは苦手な子が多いので苦手克服にも役立ってくれるかも・・・
 調理体験を終えて毎年思うのですが、子どもたちが食材に触れることで、苦手意識のある野菜にも興味を持ってくれて、食べてみようという意欲につながっているなと感じます。お手伝いだけでなく、お店で食材を見て、触れてみるだけでも興味は増すと思いますので、年末の食材豊富な店頭をのぞいてみてはどうでしょうか!(^^)!