園長のひとりごと#42 12月といえば

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 今日から12月。え、もう12月⁉︎1年って本当に早いもので、2025年の目標を立てた元日が、まるで先月のように感じられます。これではあっという間に年を取ってしまう気がして、1日1日もっと噛み締めて過ごさなければと思ったりもしますが、一方で、その日その瞬間に一生懸命だったなら、時間を忘れて没頭した1年とも言えるのかなとも思ったり。そう考えたらあっという間の一年も、やっぱりそんなに悪くはないのかな?
 さて、12月と言えばやっぱりクリスマスですね。個人的には一年で一番好きな日なので今からワクワクしています。子どもの頃はもちろん、大人になった今でもクリスマスは変わらず一番好きな日です。プレゼントがもらえたり美味しいものが食べられたり、勿論それも嬉しいのですが、それ以上に、なんだかこの日は街全体の雰囲気が柔らかく、みんなの気持ちも優しい気がするので居心地がいいのだと思います。もしかしたら、そんな空気を感じて自然と自分にも優しくなれるから気分がいいのかもしれません。
 本当に不思議な日だなと思います。なんでだろう?と、たまに理由を考えたりもします。例えば、イルミネーションや音楽のお陰で、人がちょっとゆっくり歩いて余裕があるように見えたりするのかな?とか、この日はクリスマスを口実に、少し忙しさを横に置けるので、それが誰かに気を配れたりすることに繋がっているのかな?とか、もしかしたら、「クリスマスだし、少しだけ良い人でいたい」みたいな気持ちが、みんなの中で知らないうちに灯っているのかもしれませんね。
 私自身、この日だけは「意地でも穏やかにいよう」と決めています。穏やかさって、周りの環境に影響されて灯る受け身だけのものではなく「今日はこうありたい!」と自分で選んで作るものでもあると思います。自分が意識して穏やかになることで、それが子どもにも周りにも伝わって、その優しさが広がれば素敵ですよね。
 本当は、世界中が毎日そんな気持ちでいられたら良いのになって思いますが、まずはクリスマスからでも、この日は大人も子どもも「ちょっとだけ優しくなれる理由」を自然と受け入れられると思うので、皆んなで優しい気持ちになれたら嬉しいです。みんなで優しい気持ちに一緒になれたら、クリスマスはただの行事以上に、“一年の中で一番”やさしさが伝染する素敵な日になりますね。

 園長  後藤大周