園長のひとりごと#41 運動会を終えて

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 最近、世間では運動会の形も変化してきているようです。学校全体、園全体でというよりは、個人単位、クラス単位など、以前より縮小された形で行う所も多くなってきましたね。今の子どもに最適な保育を考えていけば、行事の形もそれに合わせていくべきだと思いますし、猛暑日の増加や保育士の働き方の見直しなど、社会の変化に合わせていく事も当然必要かと思います。岩松保育園でも、練習計画や競技内容を毎年1から考えて、“今”の子どもたちに合う運動会を作っています。保護者の皆様も、毎年少しずつ変化していく様を感じ取って頂けているのではないかと思います。今後も、子どもの姿、社会の流れに合わせながら最適な形を探っていきたいと思っていますが、どんな形であっても、子どもが主体性を持ち楽しんで参加するという部分だけは損なわないようにしたいですね。
 体格も、出来ることも、考えることも子どもは一人一人が全く違いますが、だからこそ「異なる皆で一つのことをする」ことに大きな意味があるのだと思います。集団の中で役割を果たし他者を気遣いながら周りと協調する。これこそが社会です。その中で、自分の好きを大切に、自分の苦手に向き合うことが自分を大切にするということです。これこそ人生そのものですね。運動会で子どもたちが見せてくれたルールを守る姿、自分の目標に邁進する姿、お友達を応援する姿はまさにこれに当たります。何より、運動会に至るまでの日々、過程に子どもの大切な成長が詰まっていましたね。運動的な部分だけでなく、内面の部分でも変化や成長がどの子にもあったはずです。
 運動会後の子どもたちの思いも、悔しさが残っている子、気分爽快の子、ただただ楽しく終わった子もいれば、慣れない場に落ち着かなかった子、様々だったと思いますが、それぞれが大切な経験として自分の中に取り込んだとことと思います。その経験を通じ、子どもたちの今後にどんな変化があるのかを見守っていきたいです。最後に、早朝よりお手伝い頂いた役員の皆様、当日しっかりとルールを守り見守ってくださった保護者の皆様方、ありがとうございました。心より感謝致します。

  
  園長 後藤大周