朝から照り付ける日差しと蒸し暑さでスタートした7月となりました。体が暑さに慣れていない夏の初めは体調を崩しやすいといいます。皆様、くれぐれもご自愛ください。
さて、先日はお忙しい中、参観日にお越しいただきありがとうございました。“日常の様子を全くそのままに”とまではいかないまでも園で子どもたちが行っていること、生活の様子、子どもたち一人ひとりの遊びの現段階、保育者側が大切にしていることなど、それぞれに感じ取って頂けていたら嬉しいです。今後も、出来うる限りそういった機会を作っていきたいと思っています。
これは行事に限った話ではありませんが、保護者の皆様には結果や出来る出来ないだけで子どもを見ずに、今の姿を見続けて欲しいと思っています。彼らは今、自分に出来ることを増やしている真っ最中です。遊びでも食事でも、衣類の着脱でも、人との関わりでも、気持ちのコントロールでも、いろいろな思いや経験を経て、少しずついろいろなことが出来るようになっていきます。一日や二日で簡単に身につくものでもありません。今まで出来なかったことを身につけるって、面倒くさくて根気のいることなので、その過程の大変さは理解して欲しいと本人たちは思うでしょう。一方、とっても楽しく嬉しいことでもあるので、その楽しさや嬉しさは身近な人と共有したいとも思うはずです。嬉しいや大変に満ちたその過程を、側にいる大人が理解してくれたら子どもはきっと素直に嬉しいと思います。また、そんな日々を経て得たものを「出来た出来ない」だけで判断されたら「そんな一言で片付けないで‼︎」と誰しもが思うのではないかな。大事なのは未来を見据えながら今に寄り添うことです。
彼らの人生は彼らのものなので、子どもの人生を代わりに歩むことは出来ません。私たち大人の役割とは「本人が出来ること」を増やしていくサポートなのだと思います。自分を支えてくれるものが自分の中にあれば、誰かに依存したり、社会を憎んだりせず自分の力で堂々と生きていけます。たとえ小さなことでも、出来ることを少しずつ着実に増やしていったその先に、自立という未来があるのではないでしょうか。
その成長の過程と喜びを、園児、保護者、職員が一体となって共有していきたいと私たちは考えています。今月も早速、サマーウィークの最終日に夏祭りがありますね。お子様と一緒に保護者の方にも来園して頂いて、ご家族それぞれに夏を楽しんで頂けたら嬉しいです。園児、保護者、職員が一体になって、思い出を共有できればと思っています。
園長 後藤大周