園長のひとりごと#31 自分で泣き止む自分を作る

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園長のひとりごと#31 自分で泣き止む自分を作る

2025年03月28日
 今月も子どもが泣くということについて、お話したいと思います。先月のおさらいですが、子どもの泣きには理由があるということを大人が理解しているか、また、その理由について考えることが全ての始まりであるという事でしたね。その土台があれば、その子が不快に思っている事を解消してあげられたり、機嫌を直してくれるきっかけを提供出来るかもしれません。私たち保育者も、子ども達が快適に生活できるような環境づくりを考え、日々、思いを巡らせています。ただ、一点注意が必要なのは、子どもが機嫌のいい状態でいることを保証するという事と、泣くことを否定する事とは違います。無用に泣くような場面を作らないような配慮は必要ですが、泣く事に対して大人が過敏になってしまうと、それが子どもに伝わり感情表現を上手く出来ない子になってしまいます。また、いつも泣かないように大人が子どもの顔色を伺い過ぎれば、大人と子どもの関係性が歪なものにもなってしまいます。子どもが泣くことを恐れ過ぎてはいけません。感情が揺らいだり乱れたり、ごちゃごちゃしたりするのが、生きているということです。泣きを悪と捉えて子どもを泣かせないように感情を押し込めるのではなく、一つの感情表現、感情整理の方法、そして、自分で感情をコントロールする術を学ぶ大切な場面だと考えたいですね。泣くという行為はその感情を整理するための一つなので、時にはあえて声をかけずに見守ったり、大人が言葉でその時の感情を代弁しながら整理してあげたりしながら、いずれは自分で自分を収められる人になるような援助が必要なのだと思います。見放しもせず、世話も焼き過ぎず、自分の力で泣き止む自分になっていけるように、手助けをしていけたらと思っています。

Ps
最後となりますが、3月31日を以て、まつ組の17人は卒園となります。在園の兄弟がいる保護者の方は、また暫くのお付き合いとなりますが、子ども達と一緒に今年度で岩松保育園を卒園する保護者さんも中にはいらっしゃいますね。かけがえの無い時間を共に過ごせた事、私たち職員にとっても宝物です。これからは、それぞれの場所で道を歩むこととなりますが、いつも心は繋がっているはずです。たとえ遠く離れていようとも、園生活で共に分かち合ったこの想いは忘れません。まつ組17人の子ども達、そして、保護者の皆様に幸多からん事を祈って、withlove‼︎