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園長のひとりごと#22 お手伝い
2024年08月01日
5月から、幼児組が野菜を育ててくれています。7月からは、保育園にやってきたクワガタとカブトムシのお世話をまつ組さん(年長)とさくら組さん(年中)がしてくれています。これだけではなく、お願いしたいことがあればその都度、歳児なりにできる範囲でお手伝いをしてもらっています。自分以外のためにお仕事する姿を見ていると、自分の可能性を一生懸命に広げている遊びの姿とは、また違った表情を見ることが出来ます。
時代とともに、子どもが誰かのお手伝いをする機会は社会全体で減ってきているのではないでしょうか。それは、子どもが「社会の一員である意識が持てる機会」が無くなってきているということでもあります。社会の一員であるという経験をしなければ、子どもは自分のエネルギーを自分のためだけに使う経験しかせずに、大人になっていきます。しかし、人は一人で生きてはいけません。私たちが生きる社会は、人と人との繋がりで出来ていて「目に見えない助け合いの力」に支えられています。世の中には、誰もやりたくないけれど、誰かがやらなければいけないことが多くあって、知らないどこかで、知らない誰かがそっとやってくれていたりします。今、こうして当たり前に暮らせていることも、多くの人の善意や頑張りの上に成り立っているのではないでしょうか。
身近なもので言えば家事ですね。家事というのは本当に大変ですが、誰からも褒められず、対価ももらえません。しかし、誰もやらなければ生活が崩壊していきます。子どもの頃から生活の全てを両親や先生に任せきりだとそのことに気づかず、その状態で急に社会へ出ればきっと苦労をします。お手伝いから、家事や生活の大変さを知るということも、これからを生きる子どもたちには必要なことなのかもしれません。
園長 後藤大周
時代とともに、子どもが誰かのお手伝いをする機会は社会全体で減ってきているのではないでしょうか。それは、子どもが「社会の一員である意識が持てる機会」が無くなってきているということでもあります。社会の一員であるという経験をしなければ、子どもは自分のエネルギーを自分のためだけに使う経験しかせずに、大人になっていきます。しかし、人は一人で生きてはいけません。私たちが生きる社会は、人と人との繋がりで出来ていて「目に見えない助け合いの力」に支えられています。世の中には、誰もやりたくないけれど、誰かがやらなければいけないことが多くあって、知らないどこかで、知らない誰かがそっとやってくれていたりします。今、こうして当たり前に暮らせていることも、多くの人の善意や頑張りの上に成り立っているのではないでしょうか。
身近なもので言えば家事ですね。家事というのは本当に大変ですが、誰からも褒められず、対価ももらえません。しかし、誰もやらなければ生活が崩壊していきます。子どもの頃から生活の全てを両親や先生に任せきりだとそのことに気づかず、その状態で急に社会へ出ればきっと苦労をします。お手伝いから、家事や生活の大変さを知るということも、これからを生きる子どもたちには必要なことなのかもしれません。
園長 後藤大周