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沼津市は、駿河湾を望む県東部の中心都市。富士箱根の美しい景観にも恵まれています。 海に面しているため昔から西に風が強く、沼津垣は風と海岸からの砂を防ぐ知恵として生まれました。細い丸竹を束ねて交互に編んでいるため通気性に優れ、強い海風にも倒れず、また垣根を見る角度によって網目模様が美しく変化し、松の緑とともに海辺の街の品格を創り出していました。かつては街のあちこちで見られたことから、沼津垣の名が付いたと言われています。 安藤広重の東海道五十三次の「沼津宿」にも描かれている歴史のあるものですが、近年は製作の後継者が減り、このままでは、沼津垣も絶えてしまう心配がありました。 当センターでは、この技術を受け継いで文化の継承に一役買おうと、沼津垣の技術を守ってきた造園業の長老を講師に講習会を実施しました。受講生のうち12人で沼津垣部会を発足させ、今日でもより高い技術を目指して研鑽に励んでいます。 |