社会福祉法人 富士育英福祉会 富士保育園

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園長のひとりごと#44 心の特徴を援助するとは

2020年04月24日
 子ども達が幸せに生きていくために必要なものは、IQのような測定できる認知能力ではなく、「心の特徴」(EQ)といったような非認知能力が影響しているといいます。
 心は3つの層で出来ている言われ、一番下にある層は「性格や気質」というような個性(パーソナリティー)で、容易には変えられない部分です。一番上にある層は「スキルとか技能」と呼べるもので、こんな場面ではこんな挨拶をするとか、人との会話での言葉選びとかで、後で変えたり加えたりできるものです。
 そして中間にある層は、「コンピテンス」という言葉で言われるもので、「有能感」や「有能性」と呼べるもので、物理的な環境や人との関わりといった社会的な環境の中で育つもので、個々に違い、測れるようなものではありません。
 一人一人それぞれが、周りの環境の中で、自分の個性を生かして、どれくらいうまく環境と関われるかという事です。
そして全ての人に当てはまる「賢さ」があるとすれば、それは「自分のことがわかる。」という事です。古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「汝自身を知れ」という言葉を座右の銘にしていました。これはデルフォイ神殿の正面に刻まれていた言葉ですが、紀元前400年に既にこのことを知っていたことに改めて驚かされますが、自分自身が「無知の知」であることを再確認して、すこしソクラテスっぽいと思ったりもします。
 
  園長 後藤弘明

 
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