社会福祉法人 富士育英福祉会 富士保育園

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園長のひとりごと#32  子どもの遊びと運動能力

2018年12月28日
 近頃、子どもの体力や運動能力の低下が指摘されていますが、その原因の一つに運動遊びの減少があると言われています。“子どもの運動能力向上には遊びが重要である”という事は専門家の意見として言われていますが、その中で興味ある指摘を紹介します。「幼稚園での運動指導頻度による運動能力の比較」の調査では、運動能力を高めようとして指導者主導の技術指導をすればするほど、子どもの運動能力は低くなるという結果が出たそうです。
 また、「幼稚園の保育形態別に見た運動能力の比較」の調査では、運動遊びの具体的な指導形態を、指導者による「一斉指導型」、子どもが運動遊びを自己決定できる「自由形」、「一斉指導」と「自由な時間」を半々で実施した「半々型」の3つに分類した中で、「半々型」の園の子どもの運動能力が最も高かったという調査結果が出たそうです。つまりは、子どもに多種多様な運動遊びを伝えていく「指導の時間」と、子どもが運動遊びを自己決定できる「自由な時間」をバランス良く持つ事が大事だという事ですね。
 私たちの園では、子ども達へ様々な遊びを伝えていけるよう日々工夫をしていますが、誰とどんな遊びをしてもよいという自由遊びの時間では、戸外でたくさん身体を動かす遊びが子ども達の中で広がっています。友達と関わって遊んでいる姿は何より楽しそうで、主体的であり、そして共感的でもあります。
 子どもたちが遊びを通して体を十分使える活動が出来るよう、これからも遊びの環境を考えなければと思うこの頃です。
 
  園長 後藤弘明

 
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