社会福祉法人 富士育英福祉会 岩松保育園

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園長のひとりごと#21 失敗経験

2024年07月02日
     成功体験は人に自信を与え、人生をプラスへと導いていきます。子どもに出来るだけ多く成功体験を積ませてあげる事は、大人としての大事な役割だと考えている方は多いかもしれません。
その一方で、失敗体験についてはどうでしょうか。もしかすると、大半の人がネガティブな印象を持っているかもしれません。我が子が失敗する姿はあまり見たくないなあ・・・という気持ちは、親ならば当然の感情なのかもしれません。
 しかし、子どもが何かに挑戦して失敗しそうになった時「ちょっとまだ難しそうだからやめておこうか」とストップをかけてしまったり、大人がすぐ手助けをしたりすることは、逆に子どもの成長を妨げてしまうかもしれません。危険が伴ったり、周りの人の迷惑になってしまうような状況でなければ、ある程度は子どもにチャレンジをさせ、やり切らせるべきだと私は思います。
 むしろ、子どもが失敗したときは「いろんな経験が出来るチャンス‼︎」だと思いたいですね。失敗をすることで「失敗から立ち上がる経験」をすることが出来ます。また、失敗した経験によって、自分を知り、世界を知ることが出来ます。一方、失敗経験のない子どもは自分の限界や本当の実力も分からず、「失敗から立ち上がる力」も持っていないので、たったひとつの失敗でポキッと心が折れてしまうこともあります。
 失敗は、人間の成長のために必要なものです。私たち大人が子どもの失敗を寛容に受け止め、失敗に対する良いイメージを子どもに持ってもらうことが出来たら、きっとその子は失敗に動じないたくましさと粘り強さを持って、自分の力で人生を切り開いていける人になっていけるのだと思います。

                      園長 後藤大周

 
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