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園長のひとりごと#11 運動会を終えて
「性別や年齢、体格差に関係なく、体を動かす喜びを味わいそれぞれの楽しみ方を選択できる運動会を作る」というテーマのもと、今年も保護者様の前で、子どもたちがそれぞれに運動会を楽しむ姿をお見せすることができました。運動会当日も様々なドラマがありましたが、そこに至るまでの日々にもまた、一人一人にドラマがありました。子どもたちそれぞれが生まれながらにして独立した人格を持っています。運動、運動会についてもそれぞれが考えや価値観を持っています。大人にやらされるのではなく、一人一人が納得し、自分でその楽しみ方を見つける、そんな経験の一つひとつが、彼らの人生を自立したものへとしていきます。これは運動会だけではなく、お遊戯会やその他の行事についても同じです。生き方についても、そうあって欲しいと願っています。
そして、一人一人が違う考えを持った存在だからこそ、鼓隊やパラバルーン、リレーのように、みんなで一つの事を成し遂げるということは大変難しくもあり、価値があるものなのだと思います。私たち人間は1人で生きていくことは出来ません。この地球で生きていくのであれば、必ず、誰かの手を借り、誰かを助けながら、人と協力していくことが必要で、そのためにはまず自分を大事にできる人間でなければなりません。1人で何かをする事とは違った難しさ、1人では得られない満足感を、団体競技、演技で子どもたちは感じたのではないでしょうか。
運動会当日はお祭りのようなものです。当日よりも、日々の中にこそ人として大事な成長があります。本番の結果だけではなく、その変化や成長を身近にいる大人たちが認めてあげることで、子どものなかに揺るぎない自己肯定感が育まれていきます。人からの評価を必要以上に気にしたり、誰かと比べたりすることにとらわれず、精神的に安定していて、ちょっと難しそうなことでも失敗を恐がらずにチャレンジできる。そんな人になっていけるよう、これからもいろいろな経験を子どもたちと保護者の皆様としていきたいと思います。最後に、早朝よりお手伝い頂いた役員の皆様、当日しっかりとルールを守り見守ってくださった保護者の皆様方、ありがとうございました。心より感謝致します。
園長 後藤大周