社会福祉法人 富士育英福祉会 岩松保育園

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園長のひとりごと#98 レッジョエミリア

2022年10月04日
 イタリアにレッジョエミリアという地方都市があります。ここで行われている幼児教育は世界が注目しています。何年か前になりますがコロナ禍になる少し前スタディツアーに参加しました。短い研修期間でしたが、とても多くの学びがありました。その全部はとても書きけれないほどです。当園内で行われているクラスのミィーティングはこの時からはじめたものです。大人(教師)は子ども一人一人が大切な人であり、子どもに対する信頼感が根底にあります。<子ども達は質の高い教育を受ける権利がある。質の高い教育とは知識の伝達だけではなく今も未来も大切に考え豊かな人間性を育む事、そして教育とは皆が共有する宝物である>人種や文化の違いはあるにせよ素晴らしい理念と実践に触れることが出来ました。権利の一つに〈大人を尊敬する権利〉があると聞きました。自分より広い視野で自分より多くの知識があり自分と違う世界感を持っている大人に尊敬の念を持つということらしいです。子どもから憧れられる大人になっているでしょうか?大人は子どもを対等の存在として認めながら子ども達に様々な正しい道筋や物事をその子に会った時期に習得出来るようあくまでも子どもが主人公として行います。ホテルの近くの本屋さんで出会ったママと4歳ぐらいの男の子が笑顔で絵本を選んでいた様子がとても幸せそうで印象深く残っています。「早く決めて」でもなく、「どうする~」でもなく親子で絵本を選ぶその時間を楽しんでいる様子でした。いつか富士市のいろいろな場所でこんな風景が当たり前に見られたらいいなと思い続けています。

                     園長 後藤千春

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