社会福祉法人 富士育英福祉会 富士保育園

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園長のひとりごと#30  伝えたい贈り物

2018年10月22日
 私の趣味の一つにゴルフがありますが、今年からジャパンゴルフツアー選手会 会長に最年少で就任した石川遼選手を皆さんはご存じでしょうか?2007年に彗星のごとく現れ「ハニカミ王子」として一世を風靡した日本男子ゴルフ界のスターであり、数いるプロゴルファーの中でも特に私が好きな選手です。
 彼は17歳で国内年間最年少記録となる獲得賞金1億円を達成したのですから、世の中の親御さんたちが羨むのも無理はありません。しかし、私が彼を素晴らしいと思う理由は生涯獲得賞金額ではなく彼のあるエピソードを知ったからなのです。
 それはある年配の方がゴルフへ出掛けた時のこと、ゴルフ場の洗面台で一人の若者が何かごそごそとしているのです。不思議に思い覗いてみた所、なんとその若者は自分が使った洗面台を一生懸命に拭いていたのです。もちろん、その若者とは石川遼選手なのですが、大半の人は洗面台を使用しても早くプレーしたいがためにあたふたと出ていきます。次の人のことよりも自分の要件が優先されるのです。ゴルフには「マナーがゴルフを上手くする」という箴言があります。きっとご両親の日常のしつけの中で、自然とこうしたマナーを身に付けたのでしょう。日本にも江戸しぐさという言葉があります。これは、江戸の町民が暮らしの中で他人と気持ちよく共存していく上での思いやり、気遣いのこもった行動様式のことなのですが、現代社会の中で一番必要なのは江戸しぐさの精神なのかもしれません。
 こうした良いものを、私達大人が次の世代へしっかりと伝えていかなければなと思うこの頃であります。
 

          園長 後藤弘明

 
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