鬼さん行っちゃったよ！
2025年02月04日
昨日、園で豆まきをしました。朝から「鬼さん来る？」と聞いてきた子もいました。少し前から園では「鬼さんが来たらつき組さんはお豆まいてね。鬼は外福は内って言うんだよ。後で良い事があるかもしれないね。」とお話していました。子ども達は「鬼さん 怖いよ。」先生は「良い子は大丈夫だよ。みんな良い子だからね。」こんなやり取りもありました。2歳児のつき組さんは子ども達だけでお話もしていて「お友達の玩具とったらダメじゃない？」とか「お約束守れないのはいけないよね。」とか色々考えていたようです。いよいよ当日、青鬼さんがドゥーラの森にやってきました。１歳児のほし組さんはテラスから先生と一緒にそぉーと見ていました。おそらく始めて間近で見た鬼さんはどんなふうに感じたのでしょうか。信頼する先生と一緒だったからか、それとも意味が分からなかったのか泣くこともなく騒ぐこともなくそぉーとそぉーと見ていました。
２歳児つき組さんは豆を握りしめて真剣です。鬼さんに先生が「ドゥーラの森の子達はみんな良い子です。だから帰ってください。」と言いましたが帰ってくれません。そこで「鬼は外、福は内！」と豆をまきました。時間にしたら１０分程度のことでしたが１歳児も２歳児も様々な感情が湧いてきたことでしょう。脅かす為の行事ではなく、福を呼び込む為の季節の伝承行事です。遠い昔からの人々の願いと自然への感謝と共生への思いがあります。世の中がデジタルに進む今だからこそ必要な体験だと思います。鬼さんが帰った後で「僕、これからは玩具取ったりしないよ。」と言いに来た子がいました。自分でわかってたんだね。お友達の使っている玩具で遊びたかったら少し待てるようになれるね。きっと！ちょっと大きくなれた子がいました。嬉しい日になりました。
立春、暦のうえではもう春です。 園長 後藤千春
