社会福祉法人 富士育英福祉会 ドゥーラの森

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じゃがいもさん

2024年06月06日


ドゥーラの森の園庭は広くて子ども達はのびのび遊んでいます。少し疲れると人口芝の所でゴロゴロしたりしています。お隣では時々ショベルカーやダンプカーが動くので子ども達はフェンス越しに真剣な眼差しでじっと見ています。毎日の戸外遊びでいつもと同じ遊びをしているようでも日々新しい気付きがあり、体を動かすことで発達が促され、子ども達は少しずつより高度な遊びをしていきます。先生達はケガをしないように見ているだけでなくその子その子が今どんな風にどんな遊びをしているのかよく見ます。そして子ども達が楽しく遊びながら発達していくように遊具や園庭の様子を整えていきます。先日はお隣のおじさんが、畑でジャガイモを収穫しているのを何人かの子達が興味津々に見ていました。ジャガイモさんが土の中から泥だらけで出てくることが不思議だったのでしょう。大人が当たり前だとしていることが子どもにとっては不思議だったり発見だったりします。おそらくスーパーで売られているジャガイモや調理済みのジャガイモしか見ていない子ども達です。とても良い経験をさせて頂きました。あまりみんなが集まってきたからでしょうかジャガイモさんをいくつか頂きました。レジ袋のなかに「ハイハイ。」と一つづつ入れてくれました。「まだあるよ。もっと入れて!」「一生懸命作ったんだからおじさんだって食べたいんだよ。全部はあげられないよ。」微笑ましくもとても大事な事を言ってくれました。土から出てきたものが食べられるジャガイモさんだとほとんどの子がわからないのです。そしてそれはおじさんにとって大切なものだということや自分の思う通りにいかないことがあるということ。そこにいた子ども達はとても貴重な経験をさせて頂きました。日常の経験の積み重ねがとても大事です。
そのジャガイモさんは翌日のおやつで≪じゃがバター≫を給食の先生が作ってくれました。
とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
園長 後藤千春
 

 
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